存在感のある大窓から、広々とした景色が広がる。
そこは地方都市の住宅街。
一軒家が立ち並ぶ中にある10階建ての建屋から、あたり一面の眺めを独り占めできてしまう。

特徴的な間取り。天井まで4mという、実に余裕のある大空間。
壁はコンクリート打ちっ放しをベースとしつつ、一部コルク張り。
奥ばったスペースには作業用デスク。
内見時に「洗濯物スペースとしておすすめ」と言われたが、そんな使い方はしない。

ひときわ存在感を放つ大窓は、高さ実に3.2m。当然、カーテンは特注。
南から大量の日光が注ぎ込み、朝方から日中の心地よさは抜群。
カーテンを閉じると威圧感が出るため、閉じられることはない。
左奥スペースの窓は高さ1m未満。短すぎてこれも実は特注。

夜もまた良し。
明るすぎない地方都市の控えめな夜景が広がる。
作業スペースには3球のエジソンバルブ。
光量を落としたライティングを使い、叙情的な夜の雰囲気を楽しむ。

リビングは木造りの家具とグリーン系のアイテムで統一。
コルク張りを素材感を押し出すため、テレビ台に敢えてグリーンの布をかけ、木目調を隠す。
真ん中にはワンポイントのギアクロック。歯車稼働の人工マテリアル。
そして両サイドには、紙ジャケットの音楽作品が並ぶ。幸せ。

背面のコルク壁には、margherita製のジャケットフレーム。
好きなものに囲まれる暮らしは、やはり幸せだ。




大窓から差し込む光は、時間帯ごとに特徴的な空間を作る。
そして時々に合う音楽をかける、感情豊な暮らし。
幸福度の高い暮らしである。
この記事へのコメントはありません。